シニアエンジニアがジュニアエンジニアとスクラムを組む上で意識していたこと

menu事業部 フロントエンドエンジニアの大口です。
この度、menu事業部では新しいアプリのリリースを行いました。
menuから店舗様(主に小売店様)へ注文があった際、商品のピックアップをスムーズに行って頂くためのアプリです

menu 加盟店ピッカー用

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こちらの開発ではスクラム開発を採用しました。
私自身、年齢ではチームの中で最年長ですが、優秀なメンバーと共にプロジェクトを進める中で、ひとつ意識したことがあります。
それは、 しっかりスクラムを組む」 ということです。
スクラム」という言葉について、

(引用) www.weblio.jp

* 3 (比喩的に)全員が一丸となること。一致団結すること。「異業種の企業が—を組んで技術を開発する」

とありますが、
こちらを見ると多くの人が自分たちは「既にスクラムを組んでいるよ」と感じるかもしれません。
しかし、スクラム開発における スクラムを組む」 は少々異なるかもしれません。

プロジェクトの成功に向けて一緒に動く

今回のプロジェクトを通して一部のメンバーが経験豊富だからと言って他のメンバーに対して指示を出したり、コーチングすることは極力避けました。
自分自身もハンズオンで参加し、手を動かすことでチームと一緒にプロジェクトを進めることを重視しました。 (各メンバーには既にコーチや指導を提供してくれる人がチームの外部に存在しており、こうした行動をチーム内でも再現すると、役割の重複やストレスの原因になるといった点もあります、)
重要なことは、自分自身も一緒に走り、チームに深く含まれることです。
これが今回、定義した 「スクラムを組む」という事です。

プロジェクトの成功に向けて一緒に動く

スクラムを組む」で得られた事

結果、本プロジェクトではスクラム開発がかなりフィットしました。

  1. コミュニケーションコストの削減: チーム全員が能動的に動くようになり、コミュニケーションが効率的なチームになりました
  2. 信頼関係の構築: 同じ立場で働くことで、チーム全体としてのお互いの信頼関係が強化されました
  3. 問題への迅速な対応: 経験豊富なシニアエンジニアが一緒に動くことで、メンバーの状況に素早く対応し、適切にタスクを分担することが可能になります。この結果、プロジェクトを計画通り収めることができました

最後に

シニアエンジニアにとってのスクラム

プロジェクト以降、ジュニアメンバーが自信を持って仕事を率先するようになりました。これは私自身の作業量が減り、新しい作業にリソースを割けることにもなります。もし、シニアエンジニアが日常的な業務に追われているなら、一度、「スクラムを組む」を試すことをお勧めします。
ジュニアエンジニアの成長はシニアエンジニアの働き方を変えてくれるかもしれません。

ジュニアエンジニアにとってのスクラム

もし成長に悩むジュニアエンジニアの方がいらっしゃったら、一度、スクラムのメンバーをアサインしてもらう事をおすすめします。
スクラムを組む」ことから得られる学びは大きく、良い成長の機会となるのではないでしょうか