レアゾン・ホールディングス 2024新卒エンジニアハッカソン研修 チーム3 -『Lovbit』 カップル用コミュニケーションアプリ -

2024年新卒、menu事業部PMの新川です。
新卒でPMと言うと驚かれるのですが、元々エンジニア採用の方に応募してカジュアル面談をした際に「君、PMできそうだからやってみない?」と言っていただき今に至ります。
今年度からの試みだそうで、こういう挑戦的な人材育成ができるのも弊社の魅力の1つだなと思っています。

今回は、新卒研修で行われたハッカソンにて、Flutterを使って開発したカップル専用のコミュニケーションアプリについてご紹介します。

研修の概要

研修の概要はオウンドメディアの記事で詳しく紹介していますので、こちらからご覧ください。 media.reazon.jp

ハッカソンの概要

ハッカソンとは、「ハック(Hack)」と「マラソンMarathon)」を組み合わせた言葉で、短期間でアプリケーションを開発するイベントです。通常は24時間から数日間にわたって開催されますが、今回は3週間にわたる長期間のハッカソンが行われました。

今回のテーマは「N1エンジニアリング」で、1人のユーザー(N=1)を対象に、そのニーズに応えるプロダクトを開発するというものです。プロダクトはWebアプリ開発とゲーム開発で分かれており、エンジニアだけでなく、同期の新卒デザイナーと協力して行いました。

プロダクト概要「Lovbit」


簡単なスワイプ操作で「うさぎ」をやりとりすることで、忙しくても片手間で相手に気持ちを伝えられるカップル向けアプリ「Lovbit」を開発しました。(アイコン可愛いですよね?)

10回のやりとりが完了すると、特別なアイテムがアンロックされ、うさぎをカスタマイズすることが可能になります。これにより、ユーザーが個性的なうさぎを作り上げ、さらに楽しみながらコミュニケーションを深めることができます。

N1の悩みと解決策

N1は、遠距離の彼氏からの連絡に対し、返信したい気持ちはあるものの、文章を考えるのが苦手で、LINEスタンプを選ぶのさえ億劫に感じていました。

私たちは、N1が大好きな「うさぎ」を使ってコミュニケーションを円滑にするというアイデアを採用しました。うさぎをやりとりすることで、N1と彼氏の特別なコミュニケーションを築くことができると考えました。

技術的なお話
フロントエンド


Flutterを採用しました。理由は以下の通りです。

  • ビルドが早く、マルチデバイス対応が可能。
  • メンバー全員がFlutter未経験だったため、学習の一環として最適。
  • 実際にmenu社で使用されている技術であり、将来役立つスキルの習得が可能。
バックエンド


Firebaseを使用しました。理由は以下の通りです。

  • 実装が容易であり、ラグが少ない。
  • リアルタイムデータベースの機能を活用できる点が強み。
技術的な課題と工夫
Flutter

Flutterに関して全員未経験だったこともあり、習得に時間がかかりました。
特にアニメーションを実装する際にウィジェットの組み合わせやレイアウトの制御が複雑になり苦労しましたがなんとか期限内に理想的な動きにすることができました。

Apple Developer

Apple Developerアカウントの導入に関して、権限や設定に関する知見が不足しており、TestFlightまでにかなりの時間がかかりました。
TestFlightは、Appleが提供するベータテスト用のプラットフォームで、iOSやiPadOS、macOS向けのアプリをリリース前にテストするために使われます。
開発者はアプリをTestFlightを通じて配布し、ユーザーはそのアプリをダウンロードしてテストに参加することができます。
今回のハッカソンでは外部TestFlightを実施し、N1とその彼氏に実際にアプリを使用してもらいました。

N1エンジニアリングのフィードバック

実際にN1と彼氏にアプリを使用してもらい、好評を得ました。
以下はN1のコメントです。
「このアプリの最大の魅力は、1フリックでうさぎを送れるところですね。私は何事も適当にできない性格で、LINEの返信も心と時間に余裕がないとできませんが、このアプリは1フリックで完璧に達成感が得られるところが一番助かっています。
さらに、自分でカスタマイズしたスタンプを使える点や、それを保存して見返せる機能も最高です!送るスタンプがパーソナライズされているので、どれだけ喜ばせてくれるんだろうって感じました。実際に使ってみて、うさぎが返ってくるのが楽しみになり、スタンプが新しく追加されていると嬉しくなります!」

業務で生かされていること

ハッカソンを通じて得た経験は、PMとしての業務に大いに活かされています。特に以下の点が現在のプロダクトマネジメント業務に役立っています。

目的を意識しながらプロダクトを作ることの大切さ

ハッカソンでは、N1エンジニアリングという明確な目的があり、その目的に基づいてプロダクト開発を進めました。現在の業務でも、プロジェクト全体の目的を常に意識しながら、チームをリードしていくことが大切だと感じています。プロダクトの方向性や機能の優先順位を決める際に、この目的意識がブレないよう心がけています。

チーム内のタスク管理

ハッカソンでは、短期間でチームメンバーのタスクを効率よく割り振り、進捗を管理するスキルが身につきました。この経験は、現在のプロジェクト管理でも活かされており、タスクの優先順位付けや進捗確認を迅速に行うことができるようになりました。また、リソースを最大限に活用し、スムーズにプロジェクトを進めるためのノウハウも得られました。

議事録の重要性

ハッカソン中に得た議事録作成の習慣は、業務でも非常に役立っています。会議中に決まった内容や次にやるべきタスクをしっかりと記録することで、プロジェクトの進行がスムーズになり、チーム全体の認識のズレを防ぐことができます。

まとめ

新川(PM)
今回の研修を通じて、チームでの開発の楽しさと、ユーザーの課題を解決する喜びを感じました。 ハッカソンで作ったアプリは一生の思い出であり、新卒研修の集大成として素晴らしいものでした。 またこのような機会があれば積極的に参加したいです。

髙橋(デザイナー)
この研修を通じて、初めて他職種の方とプロダクト開発に携わることができ、非常に貴重な経験となりました。 他職種の方と共同開発をすることで、「デザイナーに求められる能力」や「デザインを言語化することの重要性」を実践的に学ぶことができ、スキル向上にもつながったと感じています。 今後もこのような機会があれば、ぜひ参加したいです。

立木(バックエンド担当)
エンジニアとして業務で働いていると、「どう作るか」にばかり目が行って、「何を作るか」に目線が行きづらくなります。 そんな時はこの研修を思い出すことにしています!エンジニアがビジネス目線を持てば最強です。それを養えたのは大きかったです。

Don(フロントエンド担当)
デザイナーやプロジェクトマネージャーと一緒に、実世界のプロダクトをゼロから作り上げる経験は非常に貴重でした。技術の勉強だけでなく、チームで協力しながら開発を進める大切さも学ぶことができました。

▼採用情報 recruit.reazon.jp