Adrea所属の塚山です。入社時からQAやテスト自動化に興味があり、現在のプロジェクトに配属されてからユニットテスト等に力を入れて開発しています。大分時間が立ってしまいましたが、WACATE2024夏に参加した感想を書きます。
WACATEについて
WACATEとは2007年から開催されているテストに関心がある若手を対象としたワークショップです。若手の定義は35歳までです。ただ参加する際の年齢制限ではないので、35歳以上の方も参加可能です。若手が中心となって主体的にワークショップを運営していきたいという思いが込められているようです。開催されるのは年に2回で夏と冬です。夏は一つのテーマをじっくりと議論する会、冬は様々なテーマを広く議論する会に設定されているようです。
WACATE2024夏 〜テストケースには、必ず作った人の意図が存在する〜
1泊2日で幕張に行き、初対面の方々とグループを組んで「リバースモデリングを用いて過去に取り組んだテスト内容や設計の意図を理解する」というテーマでワークショップを行いました。 受け身の姿勢ではなく、学習するぞ!という心意気が必要です。参加費等、イベントの詳細は下記のリンクから確認できます。
ポジションペーパーについて
ポジションペーパーとはいわゆる自己紹介シートです。応募する際にpdf1ページ分提出する必要があります。1日目の初回のワーク時にポジションペーパーをメンバーに示しながら自己紹介します。指定の形式に従っていれば、内容や分量は自由に書くことができます。初参加の場合は何を書けばいいか悩むと思いますが、簡潔に職種や意気込みなどを書きましょう。私はSNSで使っているアイコンと簡単な自己紹介と業務での悩みを書きました。
2日目の最後には参加者のポジションペーパーに対する表彰があります。各表彰者にはトロフィーや書籍等の景品があります。ベストポジションペーパー賞は参加者の投票によって決まります。またベストポジションペーパー賞を獲得した人は次回の参加費が無料になり、ベストポジションペーパーセッションという特別なセッションで発表する権利を獲得することができます。
実際に提出したポジションペーパーはこちらです。ネタに走って面白くなるように書いてみたつもりですが、ちょっと恥ずかしいです、、、二回目は真面目に書こうと思いました、、、
当日について
各ワークショップの主な進め方は事前に決められたテーマに対して1チーム6人ほどで議論していく形式です。ワークによっては成果物を作る必要があり、それを周りのチームに共有する機会があります。やる気のある人が集まっているため、積極的に議論が進んでとても充実したワークショップでした。
1日目
今回のテーマはリバースモデリングを用いて過去に取り組んだテスト内容や設計の意図を理解するというものでした。例えばセッション1では別の人が作成したテストケースに対してプロダクトの仕様変更が入った際に、どのようにテストケースを変更するのかを議論しました。テストケースの作成意図はわからないため、チームの中でも意見が分かれてしまいました。このようにテストケースの作成意図がわからない場合には、仕様変更時のテストケースの修正が難しくなることを体験できました。
1日目の終わりには有志を募って一つのテーマに対して少人数で議論する分科会という集まりがあります。お酒を飲みながら夜遅くまでテストに関するテーマに対して熱く語り合いました。特に普段の業務で悩みがある人は経験豊富な方に相談するチャンスだと思います。ただ遅くまで起きていると2日目の朝が辛いので、次の日を意識した方がいいかもしれません。夜の分科会は任意参加ですが、参加することを強くお勧めします!
2日目
2日目の最後にはチームごとに最終発表会があるので、それに向けてワークを進めていきます。限られた時間で議論しながら発表資料を作成しなければならないため、想像していたよりも大変でした。最後の方はドタバタしながら資料作成を行いましたが、何とか問題なく発表会を終えることができてよかったです。
クロージングセッションでは各ポジションペーパー賞の表彰と景品の贈呈がありました。残念ながら今回は選ばれませんでしたが、次回は選ばれるようにより一層頑張ろうと思いました。解散後は有志の人で飲み会をして、名刺交換やお悩み相談を行いました。今回関わった人達とは今でも交流があり、とてもいい出会いだったと感じました。
感想
宿泊ありのワークショップは初めてでかなり緊張しました。同じチームの皆さんがとても親切だったため、非常に助かりました。事前に告知されていた通り、JSTQBの用語を学習しておいたおかげでワークや議論もスムーズに理解できました。議論の中で用語が出てくるので参加される場合はざっくりと学習することをお勧めします。また普段の業務で悩んでいること等をあらかじめまとめておくと、当日他の人に共有しやすく話が広がりやすいです。参加者はQAエンジニアだけではなく開発エンジニアの方もいらっしゃったので、QAに興味はあるけど業務経験がない開発エンジニアの方も安心して参加できると思います。今回参加して最もよかった点はQAに対して熱意ある人との繋がりを作れたことだと思います!
次回の募集は始まっていて自分も応募する予定です。投稿日には締め切っているかもしれませんが、とても楽しいので是非応募してみてください!